バニスターは、よつ葉乳業株式会社のシンガポール向け自社ブランド牛乳「北海道よつ葉ミルク」のネーミングおよびパッケージデザイン開発を行いました。
バニスターは、シンガポールで既に販売されていた「北海道ミルク」のパッケージデザイン開発を行っており、今回はそのデザインを継承したものとなります。
「北海道ミルク」は根釧工場(北海道釧路市)で製造した殺菌乳をシンガポールに運び、現地の乳業会社でパックして販売し、一定の評価を得ることが出来ました。
次のステップとしては、生乳生産地である北海道の工場でパックした牛乳をシンガポールへ輸出することでした。既得価値である「北海道」は、シンガポールでも高いブランドイメージが担保されており、新しいデザインは「北海道」イメージを強調しつつ、「よつ葉=北海道」であることを直接的に感じることや、品質の高さに連動した高級感の訴求も必要でした。
「HOKKAIDO = YOTSUBAの認知向上」
バニスターは、よつ葉のロゴだけでなく商品名にも「よつ葉」を付け強調することを提案しました。シンガポールで「よつ葉(YOTSUBA)」の認知度をあげることで、より独自性が保たれると判断したからです。シンガポール人が北海道をイメージできるように現行デザインの白地(=雪)と牧場を継承しました。シンガポールでは白いパッケージの牛乳がないため、とても目立ちます。
上部の北海道マークに「HOKKAIDO YOTSUBA MILK」を表記し、「よつ葉=北海道」の連想を強化しました。さらには「北海道直送 Made in Hokkaido」のマークも新たに作成し、北海道で製造した牛乳を直接シンガポールに輸出していることも認知してもらえるようにデザインを行いました。現在シンガポールに展開しているFairPriceやColdStorageなどの有名スーパーマーケットで販売しています。
当社よつ葉乳業は、北海道の酪農家の会社として、北海道の良質な生乳を使用し牛乳・乳製品を製造しています。販売先は日本国内を最優先としていますが、国内市場の縮小が予想される中、新たな需要創出の場としてシンガポールで牛乳を販売することになり、バニスター様へデザインを依頼させていただきました。シンガポールの方が最も北海道を連想させるのは「雪」とのご提案をいただき、冬の北海道をイメージした「北海道よつ葉ミルク」を発売いたしました。このデザインはシンガポールの方だけではなく、日本の方からも高い評価をいただいております。
よつ葉乳業株式会社 海外事業グループ 大場 克則 様