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NEWS

インテージと共同で、 AI(人工知能)技術を用いた、商品パッケージデザインの傾向把握サービスを提供開始
〜中小企業向け、海外を含む新規参入市場での商品ブランドの育成をサポート〜

2021年09月02日

ブランド戦略の専門会社であるバニスター株式会社 (本社:東京都渋谷区、代表取締役:細谷正人)は、株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:檜垣歩 以下インテージ)と共同で、海外市場を含む新規参入市場でのブランド開発を目的とした、AI技術とアンケートを用いた商品パッケージデザイン傾向把握調査サービスを提供いたします。

本サービスでは、インテージが現在提供しているAI(人工知能)技術とアンケート評価を使って、最適なデザイン案が生成できる「キマルAI -パッケージデザイン最適化サービス-」を使用します。この技術を用いてデザイン素材を組み合わせることで、既存市場における生活者の持つデザインの嗜好を把握し、商品パッケージ開発に役立てるだけでなく、ターゲット層の消費者が高く評価する案を探し出す技術を用いて、新規のブランド開発につなげることができます。

なお、本サービスは、国内市場はもちろん、新規参入予定の海外における各カテゴリ市場での商品パッケージデザインの傾向把握にもご活用いただくことができます。

「中小企業ということもあり、新市場に向けたデザイン調査をおこなう手立てや人材がいない。」
「海外で上市する予定だが、コロナ禍で現地の生活者に対するデザイン分析ができていない。」

例えば「中小企業だから新規開拓する市場で、デザイン調査を行うための人材や手段がない。」「海外で上市する予定だが、コロナ禍で現地の生活者に対するデザイン分析を十分にしていない。」「時間をかけず迅速に、海外でデザイン調査をおこないたい。」といった新規で参入する市場や国・地域において、本サービスは有効にご活用いただけると考えています。併せて、中小企業の経営者の方に向けた、新市場でのデザイン分析およびデザイン開発のサポートもいたします。特に海外市場については、インテージやバニスターの持つ海外調査基盤を用いることで、多くの国・地域でのオンライン実施が可能です。

商品パッケージデザインの嗜好を分析、把握できていない等、
新規で参入する市場や国・地域において有効にご活用いただけます。

本サービスでは、特定カテゴリの主要商品パッケージにおけるブランド戦略上の重要な要素を抽出し、それらを組合せ生成するデザイン案のパーツ素材として用い、画像生成と生活者へのアンケートを繰り返します。こうして、特定カテゴリの中で、ターゲットとなる生活者が高く評価するデザインを20案程度生成し、それらのデザインの傾向や生成プロセスから既存市場における生活者の嗜好を読み解くというサービスです。

事例1:インドネシアのオーラルケア商品パッケージ

今回、活用の一例としてアンケート回答者基盤を用いて、インドネシアにおけるオーラルケアブランド(歯磨き粉)についての実験的な商品パッケージデザインの傾向把握調査を行いました。

デザインパーツ作成対象商品

素材例(一部)

生成デザインの傾向(サンプル例)

インドネシア市場におけるオーラルケアブランドのデザイン傾向把握を目的に、今回約430名に調査を依頼し、416名から有効回答を得ることができました。
調査では最初にインドネシアのオーラルケアブランドの中で売り上げの上位11商品を選定し、各デザインからback ground1、back ground2、logo、visual、usp、otherの6つにデザイン要素を分類し、その後、アンケート評価によって各デザイン要素の組み合わせ約200万通りの中から最適な画像を生成し分析しました。
その結果、インドネシア市場におけるオーラルケアデザインでは、消費者はカテゴリーカラーとして赤を認識している要素が強く、信頼性を強調したブランドロゴの大きさや歯のビジュアルなどが現地で好まれ、一方光沢感を感じるシズル要素はさほど重要ではないという、デザインの傾向性を把握することができました。また自由回答などからもブランドへの関与度が高いことも見受けられ、機能訴求要素だけではなく信頼性も重要視されている点が特徴的でした。

事例2 : 国内の牛乳パッケージデザイン

デザインパーツ作成対象商品

素材例(一部)

生成デザインの傾向(サンプル例)

国内市場におけるパック牛乳のデザイン選好傾向を把握するために、約300名を対象とした調査を行いました。

調査では売り上げの上位商品を選定し、組み合わせのもととなるレイアウトを3パターン設定したほか、各デザインからback1、back2、main、top、low1、low2の6つにデザイン要素を分類しました。その後、アンケート評価によって各デザイン要素の組み合わせ約5万通りの中から最適な画像を生成し分析しました。 この調査を通じて、アーチ状のフォーマットと白を基調としたデザインを基本に、特選などのグレード感を表現したアテンション、生産地などの表記などが入ることで高評価を得ました。また特徴的で情緒性のあるネーミングよりも、平仮名で味を感じるシンプルなネーミングの方が高評価でした。このように国内の牛乳パッケージデザインによるブランド開発のヒントが見えてきます。

AI技術をデザイン分野で活用するためには、
ブランド価値となり得るデザイン要素を考察し、抽出することが不可欠です。

このように本サービスは、ブランド戦略を専門とし商品パッケージデザイン作成や顧客のタッチポイントなど国内外で数多くのブランディングデザイン実績を持つバニスターと、マーケティングリサーチの多くの実績と独自の技術を持つインテージとの連携のもと、企画開発を行っています。

既存の特定カテゴリにおける嗜好を読み解くために、バニスターのブランド戦略の専門的な知見により、既存市場に存在するパッケージデザインのデザイン価値要素を的確に抽出することが可能です。また、AI技術をデザイン分野で活用するためには、特定カテゴリの主要商品パッケージにおける重要なデザイン要素を考察し、抽出することが、最適なデザイン案を生成するために不可欠です。

関連ニュースリリース :「キマルAI -パッケージデザイン最適化サービス-」とは

https://www.intage.co.jp/news_events/news/2019/20190725.html
100万通り超の組合せから、AIとアンケートで最適なパッケージデザイン案を生成できるサービスを開発

本サービスに連動した形で、バニスターのブランド戦略立案のための支援やパッケージデザイン制作、インテージによる課題に合わせた各種の生活者調査についても、順次提供していく予定です。


PRESS CONTACT:

本件に関するご質問、取材やサンプルのお貸出し、掲載等に関するお問い合わせは下記までご連絡下さい。

バニスター株式会社

担当:松島  お問い合わせ :info2@bannistar.com

株式会社インテージ 事業開発本部

担当:小木戸(こきど)、立花  お問い合わせ:cr-info@intage.com

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