バニスターは、味の素株式会社の外食デリカ事業である「Smart Partner」のブランド戦略とパッケージデザインシステムを開発しました。
外食産業全体をみると、2000年から外食単価は横ばいで2009年以降は下落傾向にありました。市場では、ユーザーの手作り回帰が進み、それに伴い調味料需要は緩やかな拡大傾向にありました。一方、グローバル市場をみるとネスレやユニリーバなどは、業務用ロゴをパッケージ、その他ツールで展開しており、独自の価値を訴求していました。
外食デリカ事業は、競合他社や家庭用事業との差別性を明確にすべきでした。
ユーザーが求めるニーズに応えることや、根本的な課題点を払拭することはもちろんですが、その使い方・効果にとどまらず総合的な価値の提案が求められていました。
また現状は複数のサブブランドも存在しており、ブランド体系の見直しも急務でした。
そして、対外的にはミッションコミットメントをコミュニケーションツールによって伝達する必要がある一方で、対内的には短期的な利益追求だけでなく、中長期的な指針を共通認識として共有することが求められていました。
バニスターは、ワークショップ、事業理念策定、ブランド価値設定、ロゴデザイン作成、タグライン作成、パッケージデザインガイドライン作成等、プロジェクトチームと共に横断的なアプローチで、事業戦略からデザイン開発まで行いました。外食のプロフェッショナルの厳しい要求を満たし、あるいはニーズを先取りするスマートな存在として「Smart Partner」というネーミングの元、多様な商品や賢い使い方などをパッケージデザイン等の様々なタッチポイントで提案していくことを目指しています。