バニスターは、大塚製薬の「SOYJOY」のネーミング開発を行いました。「SOYJOY」は、健康によいイソフラボンや植物性タンパク質に富む大豆を小麦粉の代わりに用い、さらに、ミネラル、植物繊維の豊富なフルーツをふんだんに加えたカジュアルな携帯食です。しっとりとしていてこぼれ落ちにくいため、どんな場面でもスマートに食べることが可能。いつでもどこでも手軽においしく大豆とフルーツのパワーを取り込むことができる栄養食として開発されました。
超微粉末技術によって大豆食品の新カテゴリーを切り開くという、強い独自性を表現する必要がありました。また、ネーミング草案にむけて、日本、米国、中国の3つのエリアで使用できること、高級感があること、複数のラインアップが網羅できること、SoyとFruitが含まれていることがわかること、カロリーメイトと差別化されていること、などの条件をクリアすることが課題として設定されました。
バニスターは、大きく考えること(Thinking Big)から始めました。4000年前に大豆の栽培がはじまり、2000年前に大豆から豆腐が作られ、そして今、大塚が大豆から全く新しい食品を生み出した…というようなスケールの大きなストーリーのもとで創案をスタート。世界で統一可能な音訳であることや、パッケージサイズ・想定される包装素材も考慮しながら、スピード感のあるネーミングを目指しました。さらに、文化的禁忌を排除し、初歩的な商標チェックを行いました。
数多くの候補案の中から、最終的に決定されたのが「SOYJOY」。
“Soy of Joy”をコンセプトに、大豆の栄養を気軽にまるごと摂取するスナックバーという意味がこめられたものでした。
単なる呼び名ではなく、求心力のあるアイデンティティになる名称。そして、商品単体としての存在価値だけではなく、カテゴリーを新しく創造するような上流概念の名称となりました。