バニスターは朝日酒造の新銘柄「継」の開発を行いました。
「継」は、新潟県産越淡麗100%を原料米とした純米大吟醸酒です。タンパク質を極限まで低減させる究極の磨き。世界初の酵母育種方法によって選抜された、オリジナルの吟醸酵母。未知の領域だった生酒の最高の瞬間を活締めする上槽、火入れ、冷却とつながる最終工程の技術革新など、未だかつてない新しい酒造りの挑戦をおこなったプレステージラインの日本酒ブランドです。
本質的な独自性を取り戻す
酒造りは、かつては、地元でつくられ地元で消費される、地産地消のアグリビジネスの代名詞でした。しかし今では流通網が発達し、日本全国様々な土地で造られ、世界中で愛されるカテゴリーでもあります。その過程で、原料である酒米も地元の酒米ではないものが多く使用されるようになり、かつての本質的な独自性を生み出している酒蔵は減少傾向にあります。
一方で、和食の人気に伴い、日本酒ブームは国内外問わず拡大しています。しかし、精米歩合や酵母の種類などの単一的なスペックだけで日本酒の味わいを判断されている傾向にあり、本来の日本酒の本質からは遠ざかっています。
高付加価値の開発
また、ワイン市場に比べ圧倒的に高付加価値商品が少ないことも問題でした。古酒などにはビンテージという付加価値はあったものの、生酒の分野において高い付加価値を持つ商品はありませんでした。
バニスターは、「継」の開発にあたり初期段階からプロジェクトに参画しました。約2年半、新潟越路に通いプロジェクトメンバーと共に「継」の商品開発からはじまり、リサーチ計画、ネーミング開発、パッケージデザイン開発、WEBを含むコミュニケーション戦略開発まで、トータルに行いました。
「継」では単なる既存のスペックによる競い合いではなく、米作りから酒造りまでのすべての工程を見直し、未だ解明されていない未知の工程に焦点をあて、究極の技術が実現した究極の酒造りを目指しました。
「継」というネーミングには、究極の酒造りに向けて、すべての技術を「継」いでいくこと。そして、この究極の日本酒を囲む特別な時間が、人と人との思いを「継」いでいくように、という思いをこめています。
パッケージデザインでは、永遠の継承を感じる直線的なラインや、高級感ある縦長の独自のラベルを採用しました。その華やかでありながら奥深い味わいと、幻のような余韻をデザインで表現することを目指しました。
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