バニスターは、朝日酒造の「朝日山 辛口ハード」「朝日山 秋あがり 純米」「朝日山 充光 純米大吟醸」「朝日山 香里音プレミアム」のパッケージラベルデザイン、化粧箱デザイン、首かけ型POPデザイン・キャッチコピー開発を行いました。朝日酒造は、天保元年(1830年)、現在の新潟県長岡市に「久保田屋」の屋号で創業した日本酒メーカーです。全国の日本酒愛飲家に愛されている銘酒「久保田」を生み出した日本を代表する酒蔵で、地元の米と水、そして先人から受け継がれた技で品質本位の酒造りを追求しています。代表ブランドである「久保田」「洗心」「継」など全国の日本酒ファンから愛されている酒蔵です。その中でも、企業名を冠した「朝日山」は辛口でキレがよくすっきりした味わいが高い評価を受け、新潟県内においては日本酒の定番としてのポジションを確立しています。さらに全国の日本酒ファンに味わってもらうために、季節商品の拡充によって活性化を図る必要がありました。
2016年に上市した新デザインの朝日山商品群(以下、“角ラベル朝日山”)に、旧来ロゴを使った季節商品を統合し、角ラベル朝日山を活性化する狙いがありました。しかしそこには、季節による楽しみ方の訴求を強化し、角ラベル朝日山のお客様との接点を増やしたり、ニュース性を高めながら、新たなお客様との店頭での接点についても創出する課題がありました。
「酒質と季節を感じさせるデザイン」
バニスターは、年間スケジュールを考慮してデザインによるバラエティー感を演出できるように各商品のパッケージデザイン開発を行いました。
「朝日山 辛口ハード」では、シルバー×シルバーやブラッシュストローク、英文表記で辛口感を表現しました。シャープなテクスチャーのメタリックシルバーと大きな文字によるキレのある力強さ、辛口感をデザインしています。「朝日山 秋あがり 純米」では、朝日酒造近くの名所であるもみじ園の夜のしじまに浮かぶもみじをモチーフに季節感を強調。「朝日山 充光 純米大吟醸」は、冬のぬくもりを感じる赤銅色の重みのある色合いで差別化し味わいの深みを想起させるデザインです。 「朝日山 香里音プレミアム」では、首都圏の若い日本酒エントリー層に向けた優しい水彩タッチのラベルに、スクリプト書体のロゴという今までの日本酒デザインにはない新しいデザインを構築しました。
「朝日山」は朝日酒造の中でも“多様な味わいを提供する”ブランドです。今回は県外でも拡大を続ける角ラベル朝日山商品群の更なる活性化を目的とし、朝日酒造の強みでもある酒質の多様性を生かした季節商品の拡充を企画しました。バニスター様には季節感だけでなく、酒質の特長を鮮やかに表現していただき、年間を通してバラエティー感のある売り場を演出できています。今後も「朝日山」の多様な楽しみ方を創造し、日々の暮らしに癒しと喜びを届けていきたいです。
朝日酒造株式会社 商品企画部 石橋和真 様