バニスターは、サンスターグループ オーラルケアカンパニー(以下、サンスター)の「バトラーエフシリーズ」のブランド戦略策定、シリーズ全商品のパッケージデザイン開発、キービジュアル開発、TVCMの企画開発をトータルに行いました。
サンスターの「バトラーブランド」は、歯科医院向けオーラルケアブランドとして、1923年に米国イリノイ州シカゴで生まれました。以来、世界中の歯科関係者や患者のニーズに応える高品質なオーラルケア製品を展開し続け、日本でも1988年にサンスターグループの一員となってから、全国の歯科医院向けに販売され、多くの歯科医師や患者から高い評価を受けています。
サンスターは、お口の健康を必要としている人々のために、日本初のOTC(一般向け医薬品)フッ素洗口液「エフコート」を中心とした「バトラーエフシリーズ」を、日本市場に向けて一般販売することを決めました。
「バトラーブランド」は、国内外の医療現場における豊富な実績から、歯科医療関係者には馴染みの深いブランドでしたが、生活者にはほとんど認知されていませんでした。そのため、「バトラーエフシリーズ」が持つ高い専門性を、一般の生活者に、いかに分かりやすく理解してもらうかが大きな課題でした。ドラッグストア等のオーラルケアコーナーには数多くのブランドが並んでいます。その中で、生活者に安心感を持って「バトラーエフシリーズ」を選んでもらうためには、機能的価値だけでなく情緒的価値も踏まえたブランド価値の構築が必要でした。
バニスターは、ブランド戦略の立案に当たり一般向けオーラルケア市場の調査分析に加え、歯科医師へのヒアリングを行い、現役の歯科医師のニーズと患者のインサイトを獲得しました。その結果、子供を持つ親を「バトラーシリーズ」のターゲットに据え、「フッ素塗布によるむし歯予防」を骨子としたブランド戦略を策定しました。そして、ブランドアイコンを開発し、ブランドが持つ高い専門性・信頼性を表現しました。これはパッケージデザインに展開した際、店頭で高い視認性を獲得することにも役立っています。また、バトラーブランドへの理解と共感を促すキービジュアルを開発。その世界観を映像的に表現するTVCMを協力会社とともに制作し、2015年の「バトラーエフシリーズ」の上市に合わせて日本全国で放映しました。
こうして生まれた「バトラーエフシリーズ」は、全国のドラッグストアやスーパーマーケットで販売されています。
1923年に生まれたバトラーブランドは、歯科医療の現場で高い実績を持っていましたが、一般市場に向けてブランド価値を分かりやすく再定義する必要がありました。バニスターには、ブランドコンセプトの立案からコミュニケーション施策の企画まで関わってもらったことで、むし歯予防を求めるお客様に対して、バトラーブランドの高い信頼性と品質を訴求することができたと思っています。
サンスター株式会社 ご担当者様