バニスターは、中央軒煎餅のおかき新ブランド「Risocotti」の商品ネーミング開発、パッケージデザイン開発を行いました。
中央軒煎餅は、1923年に東京で創業された米菓メーカーです。おかきの新しい食シーンを創造し、既存の看板商品とは一線を画す、パーソナルギフトを目的とした新たな商品ブランド立ち上げのプロジェクトがスタートさせました。
中央軒煎餅には既存店で抱える解決すべき課題がありました。
・アソート商品が多く、単品力がある商品ブランドが不足していること。
中央軒煎餅の商品の大半は、アソート(詰め合わせ)商品が主流で、単品単独で店頭映えする商品がありませんでした。誰かに伝えたくなるような、記憶に残る単品力のある商品の拡充が必要でした。
・安心感があり、かつ新奇性がある商品であること。
中央軒煎餅の既存商品は伝統感はある一方で、新奇性の要素が希薄な定番商品が多い状況でした。おかきが持つ安心感やおいしさを維持しつつも、既存商品とは差別化された商品が不可欠でした。
「ビスコッティのような、おかき」
中央軒煎餅は、新商品としてイタリアの伝統菓子ビスコッティをアイデアの元にして、もち玄米を生地にアーモンドやピーナッツを用いた、新しいおかきを開発しました。また同時にビスコッティのように、コーヒーと合わせて食べる新たなおかきの食べ方提案も考案しました。
バニスターは、この新商品に「Risocotti」というネーミングを開発。イタリア語でお米を意味する「RISOリゾ」×「BISCOTTIビスコッティ」の造語です。
ラベルデザインでは、休日にふらっと立ち寄れて、素材にこだわった美味しい料理をいただける、心地よいトラットリアの空気感をイメージ。大人のヌケ感がある大胆なイタリアンカラーの配色と、素材の旨味やコーヒーとのペアリングが伝わる素朴なイラストによって、商品コンセプトを元に、品良くシンプルなデザインを開発しました。
こうして生まれた「リゾコッティ」は、2019年6月より、中央軒煎餅直営店とECサイトにて販売されています。
これからの弊社を代表する、オリジナリティの高い単品商品を開発し、まだ中央軒をご存じない新しいお客様にもブランドを認知していただくという重要なチャレンジにバニスター様の力をお借りしました。ネーミングもパッケージデザインも、新奇性と独自性がありながらも商品との親和性と連想を残した、絶妙な表現に大変満足しています。わたしたちが持っていない、新たな視点を投げかけてくださることにもいつも感謝です。
株式会社中央軒煎餅 代表取締役社長 山田 宗 様